東京都現代美術館が改装になって良くなったという評判を聞いて、のこのこでかけてみた。
「100年の編み手たち」と題して、この百年間、その時々の「現代」をリードした人に焦点を当てながら作品を選んで展示している。所蔵品から選んでいるらしく、仕方ない事ではあろうが、企画意図を満たすにはほど遠い展示だった。そして、この所蔵品の質量に薄ら寒さを感じてしまった。
東京都現代美術館という名前を頂いているのに、この規模の建物とコレクションしきり持たないということに愕然とする。世界の情勢からはほど遠い。
購入予算が少ないと推察できるが、つまりは行政や議会が社会の展望を創る意志の無いことを示している。木場の現代美術館のありようそのものが一番の現代美術だった。